ホームシアターをつくろう part1

ホームシアター

弊社で新築住宅を建てられる方は、たいていの場合同時に大型テレビをお買い上げになる方が多いです。
アパートにお住まいですと中々大型テレビを置くスペースをつくることが難しいですが、新築の住宅であれば大きなリビングになりますから、余裕で大型テレビを置くことができます。
設計段階で大型テレビを置くためのスペースを想定していますので、現在大型テレビの主流である55インチは余裕で置くことが出来ますし、なかには65インチのテレビを購入した方もいます。
 
さて、大型テレビを設置された方、設置を検討されている方がテレビで何を見たいかといえば、やはり映画という方が多いのではないでしょうか。
バラエティ番組で大画面のマツコ・デラックスを観たいがために大型テレビを検討する方は、それほど多くはないと思います。
 
映画館で観る映画と家のテレビで観る映画って、面白さが全然違いますよね。これは映像の大きさもさることながら、四方八方に配置されたスピーカーから発せられる立体的な音響と、テレビのスピーカーからの平面的な音響の違いが大きいからです。
つまり、大型テレビを設置しただけでは、映像という部分では映画館に近づけますが、音響は平面的なままですから、言ってみれば映画の面白さの半分しかご家庭にもってこれないことになります。
 
よりご家庭で映画を楽しみたい、とお考えでしたら、是非ともホームシアターの導入をお勧め致します。
テレビ放映はもちろん、ブルーレイやDVD、Netflixもしくはアマゾンプライム、と現在では様々な媒体で観ることが出来ますが、どんな媒体であっても、映像とともに立体的な音響システムもセットになっていますので、ホームシアターを導入すれば、映画館のように音が立体的に飛び交う環境をご家庭で楽しむことができるようになります。
 
ちなみにゲームも今では5.1chのような複数スピーカー対応が普通になっていますので、ゲーム好きな方にもホームシアターはオススメです。来年でると予想されているプレイステーション5は、PS4よりもさらに音響部分に力を入れているみたいですしね。

ホームシアターの種類

 

ホームシアターの導入にあたっては、まずどのようなものを設置するのかを決める必要があります。
映像に関しては、大型テレビを買うか、それともプロジェクターとスクリーンを設置するかの二択になりますが、音響に関しては、どのような機器を使用するのか、本格的に導入するのであればスピーカーの数をいくつにするのか、様々な選択肢が用意されています。

サラウンドヘッドホン

ヘッドホンおじさん
 
ホームシアターを楽しむために一番簡単に導入することができるのが、サラウンド対応のヘッドホンです。ヘッドホンですから、スピーカーやアンプをセッティングする必要はなく、テレビとヘッドセットを光ファイバーケーブルやHDMIケーブルで接続するだけで楽しむことが出来ます。
 
ただし、リビングで家族みんなで映画を楽しみたいとなった場合、ヘッドホンをつけられるのは一人だけですので、当然音響を楽しめる方も一人となります。お父さん一人だけがヘッドホンをつけている状況を、家族が認可してくれるかどうかは知りません。
 

サウンドバー

サウンドバー
 
サウンドバーとは主に薄型テレビの前に設置して使用するバータイプのスピーカーのことを言います。高さもたいてい10㎝未満ですので、テレビの前に置いても邪魔になることはありませんし、設置に関してもテレビとのケーブルによる接続だけですので誰でも簡単にできます。
 
サウンドバーの設置を予定されている場合、当然コンセントに電源ケーブルを挿す必要がありますので、どのコンセントに挿すのかという事前の検討はしておいた方がよいかもしれません。
 
どうせならカッコよくテレビを壁かけにしたいなんて場合、テレビとサウンドバーを接続するケーブルが丸見えでは見栄えが悪くなってしまいますので、施工途中にテレビとサウンドバーを接続するためのダクトケーブルを壁の中などに設置しておく必要があります。
 
弊社では壁掛けテレビとサウンドバーを導入予定だと事前に言って貰えれば、特に追加料金を取ることもなく目隠し用のダクトケーブルなどを施工しています。設計段階であれば、造作TV台にサウンドバー用のスペースを確保するなんてことも可能です。
 
 

ホームシアターセット

ホームシアターセット
 
アンプとスピーカー一式がメーカーからセットで販売されているものです。たいていの商品はアンプ・フロントスピーカー×2・センタースピーカー・サラウンドスピーカー×2・サブウーファーの5.1chで構成されています。
ホームシアターセットを購入してテレビやBDプレイヤーと接続することで、ホームシアターのサラウンドシステムを楽しむことができるようになります。

テレビ画面を観る体勢のとき、背中側に配置されている後方のスピーカーをサラウンドスピーカーというのですが、商品によっては無線タイプと有線タイプの二種類があります。無線タイプでしたらスピーカーを設置予定の部分に下地を入れておくだけになりますが、有線タイプの場合ですと、新築建物でスピーカー配線が丸見えというのはあまり見栄えがしませんので、事前にサラウンドスピーカー用のダクトケーブルを天井内や壁内につけておく必要があります。
 
ホームシアターの導入を予定されている場合は、事前に弊社にご相談いただければ、セッティングのお手伝いをいたします。設計段階からであれば、サラウンドスピーカーの配置箇所を決めた上で設計に取りかかります。
 

AV機器を本格的に単品で揃える

天井スピーカー

施主支給の埋め込みスピーカーを施工

スピーカーターミナル

造作TV台にはスピーカー端子を施工。 壁内と天井裏にスピーカーケーブルを隠しています。

 
新築やリフォームついでに本格的にホームシアターを導入したい、という場合は、やはりすべてのものを単独で揃えるのがもっともベストな選択となります。
とはいっても、多少なりとも知識がないと、何をどうしたらいいのかすらよくわからない、というのがオーディオビジュアルの世界です。
5.1chにするのか7.1chにするのか、ドルビーアトモスに対応させるのか、スピーカーやAVアンプは何を買えばいいのか等、選択肢があまりにも多すぎて、選ぶのが億劫になってしまう方もいるかと思います。
 
弊社では基本的な知識があやふやだという方でも、ホームシアターに是非してみたいという希望をお持ちであれば、予算にあわせてホームシアターインストールのお手伝いをいたします。
施工に関することはもちろんのこと、スピーカーやAVアンプの購入に関しましても、弊社で出来る範囲でという形にはなりますがアドバイス等をいたします。アドバイスをするだけですので、弊社を通してAV機器の購入を持ちかけるわけではありませんし、アドバイス料をいただくわけでもありません。
 
新築やリフォームついでにホームシアターをやってみたい、という方がいましたら、気軽にご相談ください。
 
次回は、本格的なホームシアターってどんなものなのかの紹介をしていきます。

 

ホームシアターをつくろうpart2に続きます